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新教育の森:第2部・小学校でABC/5止 小中連携 /静岡

 ◇連続性阻む受験英語--現場で試行錯誤続く
 小学校で英語に関心を持っても、中学校の英語の授業内容との違いを知り関心を失う事態を解決するために、現場で試行錯誤が続いている。
 00~02年に国から小中連携研究開発学校の指定を受けた富士市立元吉原小・中では、小学校の英語の授業の打ち合わせに中学校の教員も参加した。呼び掛けた同事業のアドバイザー、常葉学園大英語教育センター長の中山兼芳さんは「小・中に連続性を持たせるには、相互に授業内容を知る必要がある」とその狙いを説明する。
 だが中学校側には「小学校の英語などお遊び」と軽視する雰囲気があった。「受験準備で忙しい」と参加を拒む教員もおり、最初の1学期は若手の非常勤講師が報告のため顔を出す程度だった。
 それでも小・中の教員交流を続けるうちに、中学校側に小学校の英語の実情が分かってきた。「あいさつなどがすらすら言える」「ネイティブのような発音をする」。効果が表れていることが報告されると不満はなくなった。入学してくる子供の英語力を把握することはカリキュラムを組む参考にもなった。
 この時の小学生の中学進学後の成績はよく、英検を受検した3年生84人中、7人が準2級を取得。県の聞き取り学力調査は県平均を上回った。
 ただ、元吉原小・中で成功したのは、国のモデル事業のため、中学校側から小学校に出向く時間が確保されていたことが大きい。一般的には英語だけを時間的に優遇するのは困難だ。
 三浦孝・静岡大教育学部教授(英語教育)は教え子の中学教員から授業時間の少なさを嘆く声をよく聞くという。公立中学の英語の授業数は週3時間。だが運動会などの行事を勘定に入れると実質は約2・5時間しかない。授業はカリキュラムをひと通り終わらせるのが精いっぱいだ。
 さらに高校側から「中学でもっと基礎をしっかり教えてほしい」と要請される。高校の先生の念頭にあるのは「大学受験」だ。一方で「楽しい英語」を目指す小学校側から指導面で協力を求められても、高校受験や進学後を考えれば簡単に応じられない。
 受験のための英語を前提に作られた大学―高校―中学という序列に、小学校が「使える英語」を掲げれば、どこかにしわ寄せがいく。この現実を踏まえ、三浦教授はこう指摘する。「小学校で週1時間遊びのような授業を導入するために膨大な予算と時間を費やす前に、小学校から大学に至るまでの英語教育のあり方について、共通認識を作る必要があるのではないか」=おわり
   ◇   ◇
 (この連載は賀川智子が担当しました)

8月25日朝刊
(毎日新聞) より引用

 


英語教育が見直されています。先進国で言語をひとつしか扱えない国は日本くらいなもんです。子供のハーフのモデルさんとかうらやましいです。

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